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2022.06.21

歯科金属(アマルガム・パラジウム)の問題点と危険性

アマルガムとは?

2016年以降、保険適応から外されている材料のアマルガム。現在ではほとんど使用されることはありません。しかし、以前は虫歯を治療したらアマルガム(銀歯)を詰めるのが保険診療の主流でした。アマルガムは銀・銅など金属の粉末と水銀を歯科医師が混ぜ合わせ、虫歯治療を多なった部分に直接詰めていく歯科材料です。一度詰めてしまうと、硬化するため、噛み合わせなどにも耐えうる素材として重宝されてきた歴史があります。

しかし、情報を見ると安全である、そうではない。という話で分かれており、日本歯科保存学会でも問題はないとされています。

参考:歯科用アマルガム(に含まれる水銀)に関するQ&A集(日本歯科保存学会)

意見は分かれる部分ではありますが、
当院で実際に起こっている現状と見解をお伝えしていきます。

当院が考えるアマルガムの問題点(危険性)

一つの症例をご覧いただきましょう。

この症例は当院に実際に来院された20代女性の患者様です。口臭が気になる、偏頭痛があるなどの主訴で来院されました。

実際にお口の中を拝見させていただくと、4つの問題点がありました。

1 金属が錆びている
2 金属が溶け出して中が黒く変色している
3 金属の味がする
4 2次虫歯になっている
これは明らかに金属が溶け出しています。参加して金属が錆びている。これがお口の中に入っていて、唾液と一緒にそれらを飲み込んでいるとなれば、金属アレルギーや偏頭痛、肌荒れなど金属が身体に合わない方の症状が出てもおかしくないと言えます。

研究結果では大丈夫とされていても、実際に症例を目の前にすると見過ごすことはできない状態です。また、2次虫歯になっていることを考えると、金属が歪み、隙間が出来てしまっていることも問題であると考えられます。

アマルガムの問題は金属や水銀によるリスクと変形による2次虫歯が発生してしまう2つの問題点があります。特に自分が金属アレルギーだと気づいていない人、長年溶け出した金属を唾液や飲食を通して身体に入り続けてしまっていることに気が付いていない方には、この情報が届いてほしいと願うばかりです。

また、アマルガムが原因ではないとしても、金属のリスクが気になる方は、メタルフリー治療(金属を使用しない治療)を行うほうが、精神的にも身体的にもストレスは減ると考えられます。

金属がもたらすと言われている悪影響

金属によって、アレルギーを発症、悪化させることがある。
金像から発生する微弱電流によって、自律神経を乱されてしまう
頭痛や関節痛などの問題が発生する可能性がある。
劣化しやいことで隙間があき、2次虫歯や歯周病の原因となる
金属自体が悪いというよりは、人体に金属が経年的に存在し続けることによる問題が大きいです。

唾液によって銀歯がイオン化し、体内に侵入したり、ガルバニック電流と呼ばれる微弱な電流によって自律神経を乱す原因となります。

検査で金属の検査をしてみませんか?

当院ではアマルガムやパラジウムといった歯科に用いられる金属がどれだけ悪影響を及ぼしているか、そのリスクを検査します。主に2つの方法を用います。

オーラルテクター

オーラルテクターはガルバニック電流を計測する装置です。口腔内に発生している電流を計測することができます。

オリゴスキャン

オリゴスキャンは体内のミネラルと有害金属の解析をすることができます。日本抗加齢医学会でも症例報告がされている測定機器です。

口腔内金属の検査費用
39,600円(税込)
(口腔内検査、電流・有害金属検査、診断、治療計画)

これらを用いて、口腔内の金属に関する検査を行い、どれだけ悪影響を与えているかを数値化してチェックします。
もちろん、2次虫歯の検査も行い、虫歯になっていれば虫歯治療を行い、その上で金属を使用しないセラミックスの詰め物・被せ物に変更していくことを検討されると良いでしょう。

金属を使用しない治療はどのようなものがあるのか?

当院ではノンメタル治療として以下の治療をご提案しています。

詰め物・被せ物
ジルコニア・セラミックインレー
132,000円 / 1本(税込)
ジルコニア・セラミッククラウン
176,000円 / 1本(税込)
※上記費用には型取り、技工(セラミック製作)、マイクロスコープでの治療、ドックスベスト・MTAによる覆髄、根管充填、セットの費用を含みます。

欠損補綴(金属が入れられない方のためのインプラント)
ジルコニア・インプラント
770,000円/ 1本(税込)
※上記費用は手術費用全般を含みます。(詰め物は別料金です。)
被せ物を行う場合は、ジルコニアインプラントの費用とジルコニアセラミックの費用が加算されますのでご了承下さい。

※使用しているジルコニア・インプラントはZ-system社(スイス)のものを使用しています。

治療の副作用・リスクについて
状態によっては抜髄処置を必要とします
抜髄した歯は、まれに感染を引き起こします
治療箇所周囲の健康な歯を処置しなければならない場合があります
詰め物や被せ物は経年劣化を起こす場合があります

超高齢化の時代に、より安全な口腔内を。

日本の平均寿命は右肩上がりです。少子高齢化も騒がれる中、長生きするならより安全でより健康な口腔内でいてほしいと願っています。

当院では、口腔内の金属をなくし、機能的にも審美的にも充実した生活をサポートしたいと思っています。口腔内の金属が心配になられたら、お気兼ねなくご相談下さい。

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