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2022.07.12

笑気麻酔を活用した歯科治療(笑気吸入鎮静法)

笑気麻酔をご存知ですか?

歯医者で治療することに対して、少なからずとも不安感があると思います。
緊張から血圧が高くなってしまったり、恐怖感があったり、嘔吐反射が不安な方がいらっしゃると思います。

そういった方に対して笑気麻酔が活躍します。
笑気麻酔は吸入型の麻酔薬のため、吸入することでリラックスした状態になれます。

笑気麻酔で使用する笑気ガスは、毒性がないためお子様にも使用することができます。

治療をする際に、局所麻酔と併用することで、痛みを感じずにリラックスして治療を受けていただけます。

笑気麻酔は歯科だけでなく眼科などでも、恐怖感を軽減させるために用いられています。

笑気麻酔でどうしてリラックスできるのか?

笑気麻酔は、笑気ガスを吸入します。
ガスというと心配されるかもしれませんが、亜酸化窒素と酸素を混合したものです。

この亜酸化窒素が全身麻酔にされる麻酔役の一種です。これを酸素と割ったものが笑気ガスになります。

甘い香りがして、吸引すると「ホワン」としたリラックスした状態になります。でも、会話もできますし、記憶もばっちり残ります。

治療が終わった方に話を聴くと、お家でお酒を飲んでまったりしている感じでした!寝る前の気持ちい感じ!などリラックス状態であることがわかるような評価をいただけています。

治療が完了するまで吸入を続けるので、途中で切れてしまう心配もありません。

笑気麻酔のメリット・デメリット

笑気麻酔のメリット

リラックス状態で治療が受けられる
・嘔吐反射が強い方に有効である
・緊張による血圧の上昇を抑制できる
・局所麻酔を併用することで痛みを感じずに治療ができる
・お子様からご年配の方まで幅広く使える
・毒性がないため、安全である
・治療後の回復が早い

笑気麻酔のデメリット

・鼻呼吸できない方には使用できない
・中耳炎の方には使用できない
・妊婦さんや授乳中の方には使用できない
・パニック障害の方には適さない
・呼吸器疾患・肺、腸閉塞、てんかんがある方に使用できない
・眼科手術を2ヶ月以内に受けられた方(白内障など)

笑気麻酔と静脈内鎮静法の違い

静脈内鎮静法は、点滴によって少しずつ眠くなる状態になります。
全身麻酔と違い、意識はなくなりませんが、高い鎮静効果があります。

一方、笑気麻酔と違い制限や注意事項があります。
また、治療前の4時間は経口摂取制限もあります。

その点、笑気麻酔はそのような制限がありません。局所麻酔をすることでお痛みの問題も解決できることから、患者様の負担が少ない麻酔方法と言えます。

笑気麻酔の流れ

1,笑気麻酔についてご説明します。
笑気麻酔がどのようなものかを説明します。笑気麻酔についての不安を解消します。
2,笑気麻酔を吸引していただきます。
装置を装着し、鼻から笑気ガスを吸引していただきます。その後、数分でリラックス状態になります。
3,鎮静状態の確認
ふわふわした状態、気持ちが良い状態、ポカポカと身体が暖まってきた(眠くなってときのような感じ)がしたら、鎮静状態になった合図になります。
4,治療開始
笑気ガスを吸引しながら治療を行います。局所麻酔も笑気ガスを吸引しながら行うことができるため、麻酔が不安な方のストレスも緩和されます。
5,治療終了
治療が終了した段階で笑気ガスの吸入をやめます。その後10分〜15分程度様子を見ます。問題なければお会計をしておかえりいただくことができます。

笑気麻酔をご希望の際は、お気兼ねなくお伝え下さい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
笑気麻酔のおかげで、歯科治療に恐怖感や不安感がある方にも、落ち着いて治療を受けていただくことが可能になりました。

辛い思いは身体への負担のみならず、精神的な負担に繋がる可能性もあります。

当院では少しでもつらい思いを和らげて上げたいと思っています。笑気麻酔をご希望の方は、お気兼ねなくお伝えください。

最近歯科へ言っていない、不安で足踏みしているかたも是非、笑気麻酔をご活用ください。

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