ブログ

2017.12.21

ノンメタルの大切さ

アートセンター歯科ではノンメタル治療をお勧めしております。
今世紀に入って、日本だけでなく世界的にアレルギー患者数が爆発的に増えてきており大きな問題になっております。
金属アレルギーも急激に増加してきており、歯科用金属が問題視されてきています。
当院のスタッフにも数名、血液検査でパラジウム合金にアレルギーがあることが分かっています。

先日、取引先の技工士さんが沈痛な面持ちで「技巧を出してくれていた歯科医院が閉院したんです。その院長が金属アレルギーを発症して仕事ができなくなってしまったんです。」と言っていました。
歯科治療時には、調整時に金属のかぶせを削ります。その切削粉を吸い込んで金属アレルギーを発症するケースが最近非常に増えてきています。

いま、詰め物やかぶせで使われているパラジウム合金は世界でも日本の保険診療でだけで使用されている安全性の低い材料なのです。
このことは歯科の関係者でも知っている人は少ないのが現状で、知らないうちに患者さんも歯科医療従事者も健康を害する環境に身を置いているのです。

一緒に働くスタッフの健康を犠牲にしてまで、劣悪な材料を使用した歯科診療をしないといけない理由がどこにあるのでしょうか?

日本の歯科用金属は患者さんにとっても当然、健康を害する大きなリスクになっています。
ところで、お口の中の金属はどのような状態になっているのでしょうか?
日本の保険で使用される歯科用金属は卑金属の含有量が多く、容易に溶けます。
唾液は電解質のような働きをするので、お口の中の卑金属は四六時中溶けている状態になっています。
そして、異種金属間やプラーク(歯垢)が付着した部位などでは電流が流れています。

人間の体には元々微小な電流が流れています。
神経を流れる電流や心筋を動かすために流れる電流などです。
しかし、お口の中の金属によって流れる電流は、体に流れている電流(心電圧は約3mV)の数倍から数十倍になります。
脳に近いお口の中でそのような大きな電流が流れることは、自律神経に失調をきたす可能性があり、このことがとても大きな問題になっているのです。

当院は歯科用金属に流れる電流を測定する器械があるので、調べてみると結構大きな数値が出て驚いています。
その器械は、放電機能がついていて、放電する前と後で、首の可動域を調べてみると、放電後は明らかに首がよく動くようになります。
患者さんに聞いても、体が楽になった、とか視界がはっきりした、というご感想が多いです。
お口の中の金属を放置していることは、心身ともに悪影響があり、その人の能力を十分に発揮できない状況を作り出してしまっていることになります。
いわゆる、QOL(クオリティー オブ ライフ:生活の質)が下がった状態になってしまっているのです。

つまり、セラミックやジルコニアに置き換える労力と費用をかけないことで、本来もっと素晴らしい人生が送れたかもしれない可能性を消してしまっている、と言ってもいいかもしれません。
本当にもったいないですよね。

医聖といわれている古代ギリシアのヒポクラテスはこのように言っています。

「悪いと知っていながらその治療をしてはならない」

当院では数年前からあらゆる準備をしてきており、いよいよ来年からは完全なノンメタル診療に移行しようと思っております。

そのようなことで、皆様にはこれからもっとノンメタル治療の大切さを説明して差し上げ、ご理解とご協力をお願いしていこうと思っております。

expand_less
お電話でのお問い合わせ 078-231-1115 Web予約 TOPへ戻る メールでのお問い合わせ