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2024.03.14

永久歯が生えるスペースがないことによるリスク!矯正の必要性も解説

こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。

永久歯が生えるスペースがないリスクに悩む子供

乳歯がスペースなくぴったり並んでいると、見た目が綺麗なため問題ないように思うかもしれません。

しかし、永久歯は乳歯よりも一回り大きいため、隙間がないと永久歯の歯並びが悪くなる可能性があります。

ここでは、永久歯が生えるスペースがないことによるリスクや、矯正の必要性について解説します。お子さまの歯並びについてお悩みの保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

永久歯が生えるスペースがないことによるリスク

永久歯が生えるスペースがないことによるリスクイメージ

乳歯しか生えていない時期のこどもであれば隙間がなくても問題ありません。

しかし、乳歯から永久歯へと生え変わる時期に乳歯と乳歯の間にスペースがない場合、以下のようなリスクがあるため注意が必要です。

永久歯の歯並びが悪くなる

乳歯から永久歯へと生え変わる57歳になっても乳歯と乳歯の間に隙間がない場合、永久歯が生えるスペースが足りません。足りないスペースに無理に生えてこようとするので、永久歯の歯並びが悪くなることがあります。

虫歯になりやすい

乳歯は永久歯よりも歯の質がもろいため、乳歯と乳歯との間にスペースがない場合、汚れがたまりやすくなって虫歯のリスクが高まります。乳歯はいつか抜けるからと虫歯を放置していると、永久歯の形成不全を引き起こすことがあります。

また、虫歯が原因で生え変わりよりも早い時期に乳歯の抜歯が必要になると、永久歯の生え変わりや歯並びに悪影響を及ぼすこともあるでしょう。

永久歯が生えるスペースがない場合は矯正すべき?

歯医者さんに治療をしてもらう小さな女の子

永久歯が生えるスペースがない場合、永久歯の歯並びが悪くなる可能性が高いです。早期に矯正治療を受けたほうがよいでしょう。

永久歯は乳歯よりも一回り大きいため、永久歯へと生え変わる時期にスペースがない場合、永久歯が正しい位置に生えられません。永久歯が内側から生えてきたり、他の歯と重なって生えてきたりするのです。

歯並びが悪くなることと噛み合わせも悪化するため、出っ歯や受け口になる可能性もあります。

永久歯が生えるスペースがない主な原因は、歯に対して顎が小さいことです。これを改善するには、小児矯正で上下の顎のバランスを整え、正常な位置に永久歯が生えるよう促す必要があります。

大人になってからでも歯並びは整えられますが、こどもの成長を利用できる小児矯正を受けることで、永久歯を並べる土台から整えられます。

永久歯が生えるスペースを確保する方法

床矯正のイメージ

小児矯正で永久歯が生えるスペースを確保する方法は、以下のとおりです。

床矯正

永久歯へと生え変わる時期に顎の成長が不十分な場合、床矯正が有効です。床矯正とは、ねじのついた矯正装置を装着し、毎週ねじを調整することによって歯列を広げる方法のことです。

1日14時間以上装着しなければいけないので、食事以外の時間はできるだけ装着しましょう。

床矯正を行ってすぐは装置の違和感や多少の痛みが生じるかもしれませんが、時間の経過とともに落ち着くことが多いです。

ヘッドギア

ヘッドギアとは、上顎の成長を抑えて下顎の成長を促す、主に出っ歯の改善を目的とした矯正装置のことです。口にはフェイスボウをつけ、フェイスボウの外側についたネックストラップ、もしくはヘッドキャップをつけて装着します。

ヘッドギアは顎のバランスを整えること以外に、奥歯の位置調整もできるため、永久歯が生えるスペースがない場合にも治療可能です。

予防矯正

予防矯正とは、マウスピースなどの専用の装置を装着しながら、歯並びが悪くなる原因である口呼吸や指しゃぶり、舌癖などの改善のためのトレーニングを行う治療のことです。

これらの悪癖を改善したりお口周りの筋肉を鍛えたりすることで、顎の成長をコントロールすることが可能です。永久歯が生えるスペースを確保できるでしょう。

こどものうちに悪癖が改善されれば、後戻りを予防する効果も期待できます。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、ワイヤーを通して歯並びを整える矯正治療のことです。歯11本に力を加えられるため、効率的に矯正治療をすすめられますが、違和感や痛みが出やすいといわれています。

矯正歯科だけでなく大学病院でも採用される矯正治療で、幅広い症例に対応できるのがメリットです。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、マウスピースを12022時間以上装着することで歯並びを整える方法です。薄く透明なマウスピースを使用するため、口元が目立ちにくいのがメリットです。

マウスピースは12週間ごとに新しいものに交換するため、違和感や痛みが出にくい方法といえます。食事や歯磨きの際は取り外しできるため、虫歯や歯周病になりにくいのもメリットです。

しかし、マウスピースの自己管理が必要になるため、向かない方もいるでしょう。マウスピースの装着時間によって、治療の仕上がりが左右されます。

永久歯への生え変わりの時期に注意すべきこと

食事をする子供

乳歯から永久歯へと生え変わる時期になると、永久歯がきれいに生えるだろうかとお子さまの歯並びについて不安になる方も多いでしょう。整った歯並びは見た目が良いだけでなく、虫歯や歯周病のリスクを下げ、お口の健康を守ることにもつながります。

歯並びを整えるには、乳歯から永久歯へとスムーズに生え変わることが大切です。ここでは、永久歯への生え変わりの時期に注意すべきポイントについて解説します。

指しゃぶりをやめさせる

3歳ごろには指しゃぶりは自然にやめるといわれていますが、4歳を過ぎても指しゃぶりをしている場合、やめさせたほうが良いでしょう。指しゃぶりが原因で、永久歯の歯並びに影響を及ぼすことがあるためです。

乳歯やこどもの顎はやわらかく、指しゃぶりで指を吸う力は強いため、前歯が押し出されて出っ歯や受け口になることがあります。顎が変形することもあるので注意が必要です。

ただし、指しゃぶりは心の安定のために行う子どもが多いです。無理にやめさせるのではなく、両手を使う遊びに誘う、好きなおもちゃを渡すなど、指しゃぶりから意識を逸らすようにしましょう。

眠い時だけ、叱られた後に気持ちを落ち着ける時だけなど、頻度が減っていれば問題視する必要はありません。

噛む力を鍛えられる食事を心がける

成長期のこどもの頃にやわらかいものばかりを食べていると、顎が上手く発達しないことがあります。先述したように、永久歯が生えるスペースがない場合、歯並びが乱れやすいです。

顎の成長を促すために、硬いものを食べさせる、野菜などを大きく切るなど、噛み応えのある食事を取り入れましょう。

適切な時期に永久歯に生え変わっているか確認する

生え変わりの時期は個人差があるものの、57歳ごろに最初の永久歯が生え始めます。虫歯などが原因で生え変わりよりも早い時期に乳歯を失っている場合、生え変わりがスムーズに行われないことがあるので注意して観察しましょう。

なかなか乳歯が抜けない、乳歯が抜けたのに永久歯がなかなか生えてこないなどの場合、永久歯の生え変わりがスムーズにできていないかもしれません。定期的に歯科医院で検診を受けて、生え変わりの進行状況を確認してもらいましょう。

永久歯の虫歯・歯肉炎を予防する

生え変わりの時期は、乳歯と生えたばかりの永久歯の両方が生えている時期です。歯の質がもろい乳歯は永久歯よりも虫歯になりやすいですが、生えたばかりの永久歯も虫歯になりやすいといわれています。

特に、生えかけの永久歯は乳歯よりも高さが低いため、歯磨きしにくいので汚れが残りやすいです。萌出したばかりの永久歯は歯茎が邪魔して磨きにくいため、虫歯だけでなく歯肉炎になるリスクもあります。

生え変わりの時期は虫歯・歯肉炎のリスクが高まるため、歯ブラシだけでなくフロスなどを使って汚れをしっかり落としましょう。

まとめ

親子

永久歯は乳歯よりも一回り大きいため、生え変わりの時期には十分なスペースが必要です。スペースがない場合、永久歯が正しい位置に生えてこられません。

永久歯が生えるスペースがないまま放置していると、歯並びが悪くなることで虫歯や歯周病のリスクが上がり、将来的に歯の寿命を縮めてしまうかもしれません。57歳ごろに永久歯が生えるスペースがない場合、まずは一度歯科医院を受診しましょう。

小児矯正を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

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