こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。

歯の根の部分に治療を行う根管治療は、歯を残すための大切な処置です。しかし、治療期間が長く、その間の食事に気を遣う場面も少なくありません。
治療中や治療後の食事は普段通り行っても大丈夫なのかと、不安を抱える方も多いのではないでしょうか。せっかく丁寧に治療を進めていても、食事の仕方に配慮を欠いたことで仮蓋が外れたり痛みが強まったりするのは避けたいでしょう。
この記事では、根管治療の基本的な内容から、治療中と治療後それぞれの食事で気をつけるべきポイント、安心して食べられる食品について解説していきます。
目 次
根管治療とは

まずは根管治療がどのような治療なのかを正しく理解することで、治療中の食事に注意が必要な理由がより明確になるでしょう。
根管(こんかん)治療とは、歯の内部にある神経や血管が通る細い管を、きれいに清掃・消毒する治療のことです。深い虫歯や外傷によって神経(歯髄)まで細菌感染が広がった場合や、歯の根の先に膿が溜まった際に行われます。
治療では、感染した神経を丁寧に取り除き、管の内部を洗浄・消毒したあと、再び細菌が侵入しないよう薬剤で隙間なく密閉します。この処置は非常に精密さが求められるため、一度で終わることは少なく、通常は数回の通院が必要です。
歯の状態によっては1ヶ月以上の期間を要することもあり、その間は仮の詰め物をして根管内を保護しながら治療を進めます。
本来であれば抜歯せざるを得ない歯を残せる可能性を高める非常に重要な治療ですが、治療期間中は食事に細心の注意を払わなければなりません。
なぜなら、治療中の歯は内部を大きく削っているため、健康な歯に比べて強度が大幅に低下し、いわば枯れ木のように脆い状態だからです。また、治療の合間に使用する仮の詰め物は、最終的な被せ物に比べて強度が弱く、粘着性のある食べ物で外れることもあります。
もし仮の詰め物が取れたり、強い力で歯が割れたりすると、そこから再び細菌が入り込み、治療が長引くだけでなく、最悪の場合は抜歯に至るリスクもあります。大切な歯を確実に守り抜くために、治療が終わるまでは慎重に食事を摂ることが不可欠なのです。
根管治療中の食事で注意すべきこと

根管治療は歯科治療の中でも特に繊細な処置であり、治療の成功には患者さま自身の日常生活での配慮も重要な役割を果たします。特に食事は毎日複数回行うものであるため、何気ない食習慣が治療の進行に影響を与える可能性があることを理解しておきましょう。
根管治療を進めている間は、治療中の歯を守るために、食事内容や食べ方に以下のような配慮が必要です。
治療中の歯では噛まないようにする
根管治療中に最も大切なのは、治療している側の歯で噛まないことです。治療中の歯は神経を取り除いているため脆くなっており、さらに仮の蓋で保護しているだけの状態です。このままいつも通り硬いものを噛むと、歯が割れたり欠けたりするリスクが高まります。
このようなリスクを避けるためにも、食事の際は反対側の歯を使って噛むことを意識しましょう。慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、食べ物を口に入れる位置を治療していない側に寄せるなど、ちょっとした工夫で習慣化しやすくなります。
硬い食べ物は避ける
治療中は、硬い食べ物全般を控えることが重要です。せんべい、ナッツ類、硬いパン、氷などは、治療中の歯だけでなく仮の詰め物にも大きな負担をかけます。
また、硬さだけでなく、噛むときに強い力がかかるフランスパンのような硬めのパンや、噛み切るのに力が必要な肉の塊も控えるのが良いでしょう。前歯を治療している場合は、りんごの丸かじりのような食べ方も避けてください。
さらに、骨付き肉や魚の骨など、予期せず硬い部分に当たる可能性がある食品にも注意が必要です。食べる際は一口ずつ確認しながら慎重に食べるよう心がけ、調理の段階であらかじめ骨を取り除いておくなどひと手間加えることで、より安心して食事を楽しめます。
粘着性の高い食べ物に注意する
キャラメル、ガム、お餅、グミなどの粘着性の高い食品も避けたい食べ物です。
これらは歯にくっつきやすく、噛んだ際に仮の詰め物が引っ張られて外れることがあるためです。仮の詰め物が外れると、根管内に細菌が入り込み、再感染の原因になることがあります。
また、お餅も伸びる性質があるため、噛み切る際に詰め物に負担がかかりやすくなります。お正月などで食べる機会がある場合は、治療が終わるまで控えるか、小さく切って治療していない側で慎重に食べるようにしましょう。
極端に熱いものや冷たいものを控える
根管治療中の歯は、神経を取り除いた後でも周囲の組織が炎症を起こし、温度刺激に敏感になっていることがあります。また、仮の詰め物は温度変化で膨張・収縮することがあり、外れやすくなる場合もあります。
そのため、熱々のスープや冷たいアイスクリームなど、極端な温度の食品は痛みや不快感を引き起こすことがあります。飲み物も同様で、熱いコーヒーやお茶、冷たいジュースは、少し温度を落ち着かせてから口にすると良いでしょう。
温度調整の目安としては、人肌程度の温度が理想的といえます。食事の前に少し冷ましたり、冷たいものは常温に近づけたりすることで、温度刺激を最小限に抑えられます。
飲食物の温度に気をつけることは、治療をスムーズに進めるうえでも大切なポイントといえるでしょう。
根管治療後の食事で注意すべきこと

根管治療が終了した直後も、すぐに以前と同じ感覚で食事をとれるとは限りません。歯の内部は処置を終えていますが、周囲の組織が落ち着くまでには時間が必要です。
治療直後の歯の状態を理解する
根管治療直後は麻酔の影響が残っている場合があるため、感覚が戻るまで(おおよそ1〜2時間)は飲食を控えましょう。感覚が鈍っている状態で食事をすると、誤って頬や舌を噛んだり、治療中の歯に過度な力をかけたりするリスクがあります。
また、治療後は、根管内に薬剤を詰めた状態や、土台を入れた段階であることが多く、最終的な被せ物が装着される前の場合もあります。この段階では歯が完全に補強されていないため、強い力が加わるとトラブルにつながりやすくなります。
被せ物が入るまでの注意点
最終的な被せ物が入るまでは歯の形状や噛み合わせが仮の状態となるため、治療後しばらくは噛み合わせに違和感を覚えることがあります。これは一時的なことも多いですが、違和感が続く場合には調整が必要になるケースもあります。
さらに、粘着性の高い食べ物や、歯にくっつきやすいものは、仮歯や仮の詰め物が外れる原因になることがあるため注意が必要です。
この期間中は、定期的に鏡で治療部位を確認する習慣をつけましょう。仮歯や仮の詰め物に変色や浮きがないか、違和感が増していないかをチェックすることで、早期に問題を発見できます。
気になる変化や違和感がある場合は、次回の診療予定日を待たずに速やかに歯科医院に連絡しましょう。
根管治療後に安心して食べられる食事

根管治療中や治療後でも、工夫をすれば美味しくて栄養のある食事を無理なく楽しめます。基本となるのは、柔らかく調理された食品を中心にすることです。
おかゆや雑炊は消化が良く、治療中の歯に負担をかけずに食べられる理想的なメニューです。卵や鶏肉、野菜を細かく刻んで加えれば、栄養バランスも整います。
また、煮込み料理も良いでしょう。野菜の煮物、シチュー、カレーなどは、具材を小さめに切って柔らかく煮込むことで、治療していない側の歯だけでも無理なく食べられます。肉類も煮込むことで柔らかくなるため、噛む力が弱い時期でも安心です。
さらに、豆腐や茶碗蒸しなどの柔らかいタンパク質源も積極的に取り入れましょう。特に絹ごし豆腐はほとんど噛まずに食べられます。麺類なら、うどんやそうめんなら、柔らかめに茹でて短く切ると食べやすくなります。
加えてヨーグルト、プリン、ゼリーなどのデザート類も栄養補給に役立ちます。ヨーグルトは乳酸菌が腸内環境を整えてくれるため、抗生物質を服用している期間にも良い選択です。バナナなどの柔らかい果物はビタミン補給にも効果的でしょう。
まとめ

根管治療中・治療後の食事は、歯の状態に合わせた配慮が欠かせません。治療中は歯の強度が低く、刺激にも敏感なため、噛み方や食事内容を工夫することが重要です。
治療後も、被せ物が入るまでの期間は無理をせず、歯に負担をかけにくい食事を心がけることで、治療の経過を安定させやすくなります。
不安や違和感がある場合は自己判断せず、歯科医院に相談しましょう。
根管治療を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。
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