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2023.12.07

治療後に再発?二次カリエスの原因と予防法を解説!

こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。

虫歯の治療

二次カリエスという言葉をご存じでしょうか。聞き慣れない言葉なので、どのような状態を指すのかわからない方がいるかもしれません。二次カリエスは、銀歯やコンポジットレジンの生存率を低下させる要因ともいわれており、放置すると歯を失う原因になります。

今回は、二次カリエスの概要や原因、予防法について解説します。ぜひ参考にしてください。

二次カリエスとは?

二次カリエス

二次カリエスとは、過去に虫歯の治療をした歯に再び起こる虫歯のことです。二次虫歯、二次う蝕ともよばれています。発症者は、過去に銀歯やプラスチック素材で虫歯治療を行った大人や高齢者が多いです。

聞き慣れない言葉かもしれませんが、歯科先進国であるスウェーデンのイエテボリ大学が行った研究によると、30年間のうちにかかる虫歯の約80%は二次カリエスであったとされています。

二次カリエスは、虫歯治療で歯の修復に使用した詰め物と歯の境界付近にできることが特徴です。初期段階では自覚症状が少なく、症状が現れたときには虫歯が進行していることも少なくありません。

保険適用内の虫歯治療で使用する銀歯やプラスチック素材は、二次カリエスを発症する可能性が高いとされています。

二次カリエスの発見は難しい

二次カリエスは、虫歯治療で歯の修復に使用した銀歯やプラスチック素材などの詰め物の下に発生します。詰め物はご自身で取り外せるものではなく、詰め物の下は視認できないため、早期発見が非常に難しいです。

二次カリエスの早期発見が難しい理由に、自覚症状が出にくいことが挙げられます。特に、神経を除去した歯が二次カリエスとなった場合は、神経がないので痛みを感じません。発見が遅れるケースが多く、周囲の歯にも悪影響を及ぼす場合があるのです。

日本では、何も症状がなくても定期的に歯科医院を受診する方が少ないことも、早期発見が難しい要因でしょう。

歯科医院で定期的にメンテナンスを受け、詰め物の状態の確認や歯の洗浄を行うことで、二次カリエスは予防できます。口腔内の健康を守るために、定期的に歯科検診を受けましょう。

二次カリエスの原因

二次カリエスの原因について考える女性

二次カリエスの原因を詳しく確認しましょう。

詰め物が劣化した

二次カリエスが起こる最たる原因は、虫歯治療で使用した詰め物の劣化です。食事の温冷刺激や歯磨きの際の刺激などがあるので、口腔内は過酷な環境といえます。

保険適用で詰めた銀歯やプラスチック素材の詰め物は、口腔内の過酷な環境に耐え続けることができません。詰め物が劣化すると歯と詰め物のすき間が大きくなり、虫歯菌が入り込んで二次カリエスを引き起こします。

歯科医師の経験が不足していた

歯科医師の技術や経験が不足していると、詰め物・被せ物の適合性が低下するので二次カリエスが起こりやすいです。歯と詰め物がすき間なく完全に適合するのが理想ですが、微細なすき間が生まれることがあります。

医師の技術が不足していると、大きなすき間が発生することもあるでしょう。すき間が大きければ大きいほど、二次カリエスのリスクが高まります。

また、歯の修復に使用する材料に何らかの不備があった場合も、二次カリエスが発生する可能性が高いです。虫歯の治療をしてからあまり期間が経っていないにも関わらず、二次カリエスが発生した場合は、治療した医師の技術や経験不足、材料の不備などが関係しているかもしれません。

口腔内が不衛生だった

虫歯の原因となるミュータンス菌は、歯垢が溜まることで発生します。歯磨きが十分にできていないと歯垢が溜まり、虫歯菌が増殖します。

日々のセルフケアでは、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスも使用して汚れを落としましょう。

虫歯治療を行った際は、歯磨きの方法や、デンタルフロスの使用方法など、今後の自己管理について指導されることが多いです。指導を守らずに不適切な方法で歯磨きを行うと、二次カリエスを引き起こす原因になるでしょう。

頻繁に間食をする

虫歯の原因となるミュータンス菌は糖分を餌に繁殖するため、甘いものを頻繁に食べる方は二次カリエスになりやすいです。

また、食後は口腔内が酸性に傾くため、虫歯のリスクが増加するでしょう。間食が多いと酸性に傾く時間が長くなるため、虫歯や二次カリエスになりやすいです。

メンテナンスが不十分だった

メンテナンスが不十分なことも、二次カリエスの原因になります。虫歯治療をしたら終わりではなく、歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることが重要です。

歯科医院でのメンテナンスでは、歯の状態の確認や、ご自身では磨けない部分の洗浄などを行ってもらえます。歯の健康を保つために欠かせませんが、虫歯治療以外で歯科検診を受ける方は少ないのです。

定期的にメンテナンスを受けていないと、口腔内の状態の悪化や、詰め物の劣化が進み、二次カリエスのリスクが高まります。

二次カリエスの予防法

二次カリエスの治療

二次カリエスを発症すると、歯髄に虫歯菌が侵入する可能性が高いでしょう。抜髄や抜歯の処置が必要になる可能性もあります。

健康な歯を保つためには、二次カリエスを積極的に予防する必要があるでしょう。二次カリエスを予防する方法は、以下のとおりです。

歯磨きを丁寧に行う

二次カリエスを予防するために最も大切なことは、毎日の歯磨きです。虫歯の原因となる糖分は甘いもの以外にも含まれているため、毎食後必ず歯磨きしましょう。

歯ブラシは、歯の根元に直角にあてて横に小刻みに動かします。23本の歯を磨くイメージで歯ブラシを動かしましょう。

状況に応じてデンタルフロスや洗口液なども活用すると、効率よく汚れを落とせます。

歯科医院のケアを定期的に受ける

二次カリエスや虫歯は、毎日しっかりと歯を磨いていても完全に防げるものではありません。歯磨きだけでは、落とせない汚れがあるためです。

また、二次カリエスは詰め物の下で発生するため視認できず症状が出にくいため、ご自身で発見することは非常に難しいでしょう。二次カリエスの早期発見と予防のために、歯科医院で定期的にケアしてもらってください。

経験豊富な歯科医院を選ぶ

二次カリエスだけではなく、ご自身の歯の健康を保つために、経験が豊富な歯科医院を選ぶとよいでしょう。二次カリエスが発生した歯は、過去の虫歯治療でエナメル質が削られ、象牙質や歯髄が露出している場合もあります。治療の際は、高度な技術と細心の注意が必要です。

歯科医院のホームページや口コミなどを確認し、治療実績が豊富で丁寧に施術ができる歯科医院を選びましょう。

詰め物の素材を検討する

治療方法に加えて、詰め物の素材選びも重要です。虫歯治療に使われる主な素材を確認しましょう。

・銀歯
・コンポジットレジン(プラスチック)
・セラミック

近年、保険適用で治療を行う場合は、銀歯よりコンポジットレジンを用いることが多いです。

コンポジットレジンの強度は低いですが、小さな虫歯にも対応でき、銀歯に比べると見た目が自然です。

また、コンポジットレジンの下の歯はレントゲンに写ります。銀歯の下の歯はレントゲンに写りにくいため、二次カリエスの発見が遅れる可能性が否定できません。

セラミックは歯垢などの汚れが付きにくく、劣化しにくい素材です。歯の色調などの再現性も優れているので、非常に自然な詰め物・被せ物に仕上がります。

銀歯やコンポジットレジンで虫歯の治療をした方でも、二次カリエスの予防目的でセラミックの詰め物に変えることが可能です。

ただし、セラミックの詰め物には保険が適用されません。費用は歯科医院によって異なるので、一度歯科医院に相談するとよいでしょう。

まとめ

虫歯のイメージ

二次カリエスは、虫歯治療後の歯に再び発生する虫歯です。

二次カリエスは症状が出にくいため、ご自身で気づくことは難しいでしょう。気づいたときには重症化しており、抜歯が必要となるケースも少なくありません。

二次カリエスは予防することが重要です。毎日の歯磨きはもちろん、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることが重要です。

ご自身の歯を守るために、積極的に二次カリエスを予防しましょう。

虫歯予防や二次カリエスの予防を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

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