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2026.07.09

歯周病と糖尿病の密接な関係とは?予防するためにできることも

こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。

歯周病になっている歯

歯ぐきから血が出る、口臭が気になる、歯ぐきが下がってきたなどの症状は、歯周病のサインかもしれません。歯周病はお口の中だけの病気と思われがちですが、実は全身の健康とも深い関わりがあります。

なかでも糖尿病との関係は多くの研究で明らかになっており、それぞれが互いに影響を及ぼすことがわかっています。そのため、歯周病を予防・改善することは、お口の健康だけでなく全身の健康管理にもつながります。

しかし「なぜ歯周病と糖尿病が関係するのか」「どのような対策を行えばよいのか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、歯周病と糖尿病の基本的な知識から両者の関係、毎日の生活で取り入れたい予防方法までわかりやすく解説します。

歯周病とは

歯周病とは?

歯周病とは、歯を支えている歯ぐきや歯槽骨などの歯周組織に炎症が起こる病気です。

初期には歯ぐきに炎症が生じる歯肉炎の状態ですが、そのまま進行すると炎症は歯を支える骨にまで及び、歯周炎と呼ばれる状態になります。歯周炎では歯槽骨が少しずつ失われ、歯を支える力が弱くなるため、重症化すると歯がぐらつき、最終的には抜歯が必要になることもあります。

歯周病は初期には痛みなどの自覚症状が少ないため、気付かないまま進行することが少なくありません。そのため、沈黙の病気と呼ばれることもあります。日本では成人の多くに歯周病の所見がみられることが報告されており、年齢とともに罹患する人が増える病気です。

しかし、毎日のセルフケアと歯科医院での定期的な管理を継続することで、予防や進行の抑制が期待できます。歯周病を予防するためには、まず原因や症状を理解することが大切です。

歯周病の原因

歯周病の原因は、歯と歯ぐきの境目にたまる歯垢(プラーク)です。歯垢は細菌の塊で、毎日の歯磨きで十分に取り除けない状態が続くと、細菌が出す毒素によって歯ぐきに炎症が起こります。

歯垢をそのままにしていると、唾液に含まれるミネラルと結び付いて歯石になります。歯石の表面はざらついているため歯垢が付着しやすく、細菌が増えやすい環境になります。一度できた歯石は歯ブラシでは落とせないため、歯科医院で専用の器具を使って取り除く必要があります。

また、歯磨きが不十分な状態が続くことに加え、歯並びの乱れや不適合な詰め物・被せ物など、歯垢がたまりやすい環境も歯周病の発症や進行に関わります。さらに、喫煙は歯ぐきの血流や免疫機能に影響を及ぼすため、歯周病のリスクを高めることが知られています。

歯周病の症状

歯周病は自覚症状が少なく、気付かないうちに進行することがある病気です。そのため、歯ぐきのわずかな変化を見逃さないことが大切です。

初期には、歯磨きの際に歯ぐきから血が出る、歯ぐきが赤く腫れるといった症状がみられます。さらに進行すると、口臭が気になる、歯ぐきが下がって歯が長く見える、食べ物が歯に挟まりやすくなるなどの変化が現れます。

重症化すると、歯がぐらつく、歯ぐきから膿が出るなどの症状が現れ、歯を支える骨の吸収が進んだ場合には歯を失うこともあります。歯ぐきの出血や腫れなどの症状に気付いたら、早めに歯科医院を受診しましょう。

糖尿病とは

糖尿病とは

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く病気です。血糖値を調節するインスリンの分泌が不足したり、働きが低下したりすることで、血糖値が正常な範囲に保てなくなります。

糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があり、日本では2型糖尿病が多くを占めています。糖尿病は初期には自覚症状がほとんどありません。血糖値が高い状態が続くと、喉の渇きや頻尿、体重減少、疲れやすさなどの症状が現れることがあります。

また、血糖値の高い状態が続くと、網膜症・腎症・神経障害などの合併症に加え、心筋梗塞や脳卒中などの病気につながる可能性があります。そのため、食事療法や運動療法、薬物療法を組み合わせながら、血糖値を適切に管理することが大切です。

歯周病と糖尿病の関係

歯周病と糖尿病の関係

歯周病と糖尿病は、お口と全身の健康を考えるうえで切り離せない関係にあります。それぞれがどのように影響し合うのかを理解することで、予防や治療の大切さが見えてきます。

糖尿病が歯周病に与える影響

糖尿病では、血糖値が高い状態が続くことで免疫機能や傷が治る力が低下します。そのため、歯周病菌に対する体の防御力が弱まり、歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。

高血糖の状態では白血球の働きも低下し、細菌への抵抗力が弱まることが知られています。また、細い血管に障害が生じることで歯ぐきへ十分な酸素や栄養が届きにくくなり、炎症を起こした組織の回復にも時間がかかります。

糖尿病のある方が必ず歯周病になるわけではありません。

しかし、血糖コントロールが十分でない場合は歯周病が進行しやすくなることが報告されています。歯ぐきの健康を守るためにも、糖尿病の治療とあわせて歯科医院で定期的にお口の状態を確認することが大切です。

歯周病が糖尿病に与える影響

歯周病は、お口の中だけでなく全身の健康にも関わる病気です。歯ぐきで炎症が続くと、炎症に関わる物質が血液中に放出され、インスリンの働きを弱める一因になると考えられています。その結果、血糖値が下がりにくくなり、糖尿病の管理に影響を及ぼす可能性があるのです。

歯周病と糖尿病は互いに影響し合う関係にあり、歯周病が進行すると血糖コントロールが難しくなることがあります。また、歯周病の炎症が長く続くほど、全身への影響も大きくなると考えられています。そのため、お口の健康を保つことは全身の健康を考えるうえでも大切です。

歯周病を予防するためにできること

歯周病を予防するための歯磨き

歯周病を予防することは、お口の健康だけでなく全身の健康を守ることにもつながります。ここでは、毎日の生活で取り入れられる予防方法をご紹介します。

毎日の正しい方法で歯磨きをする

歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きで歯垢(プラーク)をしっかり取り除くことが大切です。特に、歯と歯ぐきの境目は歯垢が残りやすいため、意識して磨きましょう。

歯ブラシは毛先を歯と歯ぐきの境目に軽く当て、小刻みに動かすのが基本です。力を入れすぎると歯ぐきを傷付けることがあるため、やさしく磨くことを心掛けましょう。

また、歯ブラシだけでは歯と歯の間の歯垢を十分に取り除くことはできません。デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると、より効果的に清掃できます。

食生活を見直す

歯周病を予防するには、食習慣の見直しも欠かせません。栄養バランスのよい食事は、歯ぐきの健康維持だけでなく全身の健康を保つうえでも大切です。

また、間食が多い生活や栄養バランスの偏った食事は、健康にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。規則正しい食生活を心掛け、野菜やたんぱく質などをバランスよく取り入れましょう。

さらに、よく噛んで食事をすることも大切です。噛む回数が増えることで唾液の分泌が促され、お口の中を清潔に保ちやすくなります。

禁煙する

喫煙は歯周病のリスクを高める要因の一つです。

たばこに含まれる有害物質は歯ぐきの血流や免疫機能に影響を及ぼし、炎症が治るまでに時間がかかることが知られています。また、喫煙している方は歯ぐきからの出血が目立たない場合があります。そのため、歯周病に気付く時期が遅れ、症状が進行することもあります。

禁煙は歯周病予防だけでなく、お口や全身の健康を守るためにも大切なのです。

定期的に歯科検診を受ける

歯周病は初期には自覚症状がほとんどないため、気付かないまま進行することがあります。そのため、歯や歯ぐきに異常を感じていなくても、定期的に歯科検診を受けることが大切です。

歯科検診では、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さ、出血の有無などを確認し、歯周病の早期発見・早期治療につなげます。また、毎日の歯磨きでは取り除けない歯石の除去や、お口の状態に合わせたブラッシング指導を受けることもできます。

お口の健康を守るためにも、症状がなくても定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。

まとめ

歯周病になっている歯

歯周病は歯ぐきの炎症から始まり、進行すると歯を支える骨にまで影響を及ぼす病気です。また、糖尿病とは互いに影響し合う関係にあり、血糖コントロールが不十分な状態では歯周病が進みやすくなる一方で、歯周病による炎症は糖尿病の管理にも影響を及ぼす可能性があります。

そのため、お口の健康を保つことは全身の健康を考えるうえでも大切です。毎日の丁寧な歯磨きやバランスのよい食生活、禁煙を心掛けるとともに、定期的に歯科検診を受けてお口の状態を確認しましょう。

歯周病は早期に発見し、継続してケアを行うことが、将来も自分の歯で食事を楽しむための大切なポイントです。

歯周病の症状にお悩みの方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

当院では、歯を残す治療、歯並びを治す治療、綺麗な口元にする治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

大西 正宏 院長

■この記事の監修者

大西 正宏 院長

所属学会・研究会
  • 日本歯周病学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 点滴療法研究会
  • 日本抗加齢医学会
  • 国際審美学会
  • 日本糖尿病協会
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
  • JACID(インプラントスタディグループ)
  • 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
  • ドライマウス医会認定医
  • 国際歯周内科学研究会
  • ITI(国際インプラント)研究会
  • 日本酸化療法研究会
  • 日本臨床アンチエイジング研究会
  • 口腔感染症学会
  • 日本口臭学会
  • ドライマウス研究
  • JIADS
  • ほんだ式口臭治療認定医
  • 日本糖尿病協会登録医
           
一言

当院の診療の目的は「誠実で高いレベルの価値観を持っている人」に、その方にとって「最適なお口の健康(Optimum Oral Health)」を手に入れていただき、それを生涯にわたって保っていただくことです。
そして、私たちの使命は「当院のデンタル・サービスを受ける患者さんがご自身の健康と幸福、そして自己実現を手にすることができる」ようにお手伝いすることです。私たちの医院の診療の流れや治療内容は、すべてその目的を達成するために考えて構築してきたものです。
皆様が卓越した歯科医療をお受けになられることで、素晴らしい人生を送られることに少しでもお力になれるよう努めて参りますので、宜しくお願い致します。

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