ブログ

2026.02.26

歯周外科治療とは?治療方法やメリット、注意点などを解説!

こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。

歯周外科治療を行う歯科医師の手元

歯周病は、日本人の多くがかかる身近な病気です。初期段階では自覚症状が少なく、気づいたときにはすでに進行していることも少なくありません。

放置していると歯を支える骨が溶けていき、最終的には歯を失う恐れもあります。歯周病で歯を失うのを防ぐための治療の1つが、歯周外科治療なのです。

この記事では、歯周外科治療の基本的な知識から代表的な治療法、メリット、注意点などについてわかりやすく解説します。

歯周外科治療とは

歯周外科治療の様子

歯周外科治療とは、歯周病が進行してスケーリングやルートプレーニングといった基本的な治療法では改善が見られなくなった場合に検討される治療法です。歯槽骨や歯肉などの歯周組織に対して、外科的な処置を施します。

歯周外科治療は、歯を残すために重要な役割を担っています。

以下、歯周外科治療の代表的な種類をご紹介します。

フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)

フラップ手術(歯肉剥離掻爬術)は、歯ぐきを切開して歯根や骨の表面を露出させ、直接目で確認しながら歯石や炎症組織を除去する治療法です。これにより、歯根に付着した歯石や細菌を徹底的に取り除くことが可能となり、歯周ポケットの深さを浅くし、炎症を抑えられます。

また、手術後は歯ぐきが引き締まり、歯が動揺しにくくなるなどの効果も期待できます。

保険診療の場合、1本あたり2,000円~5,000円程度が目安です。治療が複数個所に及ぶ場合、合計で数万円になることもあります。1~2回の処置で完了することが多いですが、経過観察やメンテナンスを含めると半年~1年以上の通院が必要になるケースもあるでしょう。

歯周組織再生療法

歯周組織再生療法は、歯周病によって破壊された歯槽骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる治療法です。歯周病が進行すると、歯がぐらつき、やがて抜け落ちることがあります。歯周組織再生療法では、歯を支える骨や組織を再生させることで歯の安定性を維持し、歯の保存を目指します。

歯周組織再生療法にはいくつかの方法があり、患者さまの症状や状態に応じて適切な方法が選択されます。以下、歯周組織再生療法の代表的な方法をいくつか紹介します。

GTR法(歯周組織再生誘導法)

GTR法(歯周組織再生誘導法)は、歯周組織の再生を促す方法の1つです。歯周病で失われた骨の部分にメンブレンという特殊な膜を挿入することで、骨の再生を促します。

メンブレンとは、骨が再生する空間を守る役割を果たす人工的な膜のことです。歯周ポケットの中の汚れを徹底的に除去し、骨が失われた部分に人工骨などを填入したあと、その上をメンブレンで覆っていきます。

通常、歯肉と顎の骨では歯肉のほうが再生速度が早く、何もしなければ顎の骨が再生するためのスペースを歯肉が奪ってしまう可能性があります。これを防ぐために、メンブレンを使用して顎の骨が再生するためのスペースを確保するのです。

手術を受けてから組織が安定し再生するまでは、数か月~1年程度かかることが多いです。骨の再生自体は4〜6週間で始まりますが、健康な状態に戻るまでには長期的なケアが必要です。

エムドゲイン法

エムドゲイン法とは、特殊なたんぱく質を主成分とした薬剤を使用する治療法です。ゲル状の薬剤を歯根の表面に塗布することで、歯ぐきや歯槽骨の再生を促します。歯が形成される際に重要な働きをするタンパク質を使用して、歯周組織の再生を促します。

エムドゲイン法は、歯ぐきの深い部分にある骨の再生を促すために利用されます。手術で歯ぐきを開いて、歯根のまわりにある汚れや細菌を取り除いた後にこの薬剤を塗り、歯ぐきを元の位置に戻して縫合します。その後、数か月かけて新しい組織が形成されていくのです。

エムドゲイン法による歯周組織の再生・安定化には、3か月〜1年程度の期間が必要です。手術自体は1時間程度で完了しますが、その後数か月かけて歯を支える骨(歯槽骨)が再生していきます。

なお、エムドゲイン法は保険が適用されない自費診療であり、1本あたり5万円〜15万円ほどが一般的な相場です。

骨移植

骨移植は、歯周病によって歯を支えているあごの骨が大きく失われた場合に行われる再生療法の1つです。骨が足りないと歯が不安定になり、最悪の場合抜歯に至る可能性もありますが、骨の再生を図ることで歯を支える力を回復させます。

患者さま自身の骨を別の部位から採取して移植する方法や、人工骨や動物由来の骨を用いる方法などがあります。インプラント治療の前準備として行われることも多く、歯周組織の土台を整える重要な処置です。

歯周病治療における骨移植は主に自費診療で行われ、費用は1本あたり5万5,000円〜15万円程度が相場です。失われた骨の量や使用する骨補填材などによって異なり、高い場合は15万円以上かかることもあります。

歯周外科治療を受けるメリット

歯周外科治療を受けるメリットのイメージ

歯周外科治療は、ただ歯周病を治療するだけのものではありません。ここでは、歯周外科治療を受けるメリットを紹介します。

歯周病の進行を食い止めて歯を残せる

歯周外科治療の最大のメリットは、歯周病の進行を抑制し、歯の喪失を防ぐことができる点です。歯周外科治療では、深い歯周ポケットにある歯石や感染組織を視認しながら除去します。これにより、歯周ポケットの深さが改善され、細菌の再増殖を防ぐ環境が整います。

重度の歯周病で歯が動揺しているような場合でも、外科的に組織を再生させる治療によって機能の回復が期待できます。結果として、抜歯を回避したり歯の寿命を延ばしたりすることにつながるのです。

口内環境の改善が期待できる

歯周外科治療を受けることで、歯ぐきの炎症や腫れ、出血などの症状が改善される方が多くいます。さらに、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることで口全体の健康を長期間にわたって維持しやすくなり、虫歯などほかのトラブルの予防にもつながります。

口臭を改善できる

歯周病が進行すると、歯周ポケット内で細菌が増殖し、嫌な臭いを発生させることがあります。歯周外科治療では、歯周ポケット内の汚れや感染組織を徹底的に除去するため、口臭の原因を根本から改善することが可能です。

セルフケアがしやすくなる

歯周外科治療によって歯ぐきの状態が整うことで、歯ブラシやデンタルフロスによる清掃がしやすくなれば、セルフケアの効果が向上します。これにより、歯周病の再発リスクも軽減されます。

口腔内を清潔に保ちやすくなる点は、歯周外科治療を受ける大きなメリットと言えるでしょう。

歯周外科治療を受ける際の注意点

歯周外科治療を受ける際の注意点をチェックするイメージ

歯周外科治療は歯周病を改善するために有効な手段ですが、外科的な処置を伴うため、受ける際にはいくつか注意点があります。

まず、歯周外科治療は身体的な負担が大きいため、全身の健康状態によっては受けられない場合があります。例えば、糖尿病や心疾患などの慢性疾患をコントロールできていない方は、治療を受けられないことがあるのです。

血液を固まりにくくする薬を服用している方や免疫力が低下している方も、手術後の出血や感染リスクが高まるため、安全に実施できるかどうかを慎重に判断しなければなりません。

また、治療後は一時的に腫れや痛み、出血が生じることがあります。術後数日で治まることが多いですが、1週間以上続く場合には歯科医師に相談しましょう。術後は傷口の安定を保つため、激しい運動や飲酒、喫煙は控える必要があります。これらの行動は血流を促進し、出血や炎症を悪化させる可能性があるためです。

さらに、歯周外科治療の効果を持続させるためには、適切なケアを継続することが不可欠です。毎日丁寧に歯を磨くことに加えて、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けることも歯周病の再発を防ぐうえでは重要です。

単に歯周外科治療を受ければ良いのではなく、術後の管理も重要であることを理解しておきましょう。

まとめ

歯周外科治療を受ける女性

歯周外科治療は、進行した歯周病に対して有効な治療法であり、歯を守るためには欠かせない選択肢です。歯周ポケットの深い部分までアプローチできる外科的手法により、歯周病の進行を食い止め、将来的な抜歯のリスクを減らすことが期待できます。

ただし、治療には身体的負担や費用がかかるため、事前の診断や説明を十分に受けることが重要です。治療の流れや費用についても把握し、信頼できる歯科医院を選ぶようにしましょう。

歯周外科治療を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

当院では、歯を残す治療、歯並びを治す治療、綺麗な口元にする治療など、さまざまな診療を行っています。ホームページはこちらWEB予約も受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

expand_less
お電話でのお問い合わせ 078-231-1115 Web予約 TOPへ戻る メールでのお問い合わせ