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2023.09.28

成長期におすすめの選択肢!小児向けマウスピース矯正とは?

こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。

両手で口角をあげてマウスピース矯正で綺麗になった歯並びをみせるこども

「マウスピース矯正でこどもの歯並びを治せるのか」「こどものマウスピース矯正は何歳からできるのか」こどもの歯並びが気になっている方で、このような疑問をおもちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

従来の矯正といえば金属製の矯正装置を使用するワイヤー矯正が主流でしたが、最近では透明で目立ちにくいマウスピース矯正が人気を集めています。

今回は、こどものマウスピース矯正の目的や適応年齢、治療期間、費用について解説します。また、矯正をはじめる前に知っておきたいメリット・デメリットについてもご紹介しますので、こどものマウスピース矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。

こどものマウスピース矯正の目的

2つの透明なマウスピース

こどものマウスピース矯正の目的は、永久歯の歯並びをきれいに整えることです。永久歯が生え揃う前や、生え揃ってすぐのタイミングで治療を開始します。

こどもの矯正治療の最も大きな特徴は、成長・発達を利用して治療ができるところです。成長段階にあるこどもの時期は顎の骨が柔らかいため、矯正治療を行えば、歯並びだけでなく顎の骨にもアプローチできます。顎の骨の発達を促し、大きさやバランスをコントロールすることで、永久歯の歯並びがよくなり、正しい噛み合わせにもつながるのです。

一方、大人の矯正治療では生え揃った永久歯を動かし、歯並びや噛み合わせを整えるのが主な目的です。顎の成長はすでに終わっているため、矯正治療で顎の大きさを変えることはできません。顎が小さいと歯を並べるためのスペースが足りないため、大人の矯正では抜歯が必要となるケースも少なくありません。

こどものマウスピース矯正のメリット・デメリット

メリットとデメリットと書かれたメモ

次に、こどものマウスピース矯正を開始する前に、メリット・デメリットを把握しましょう。

こどものマウスピース矯正のメリット

こどものマウスピース矯正には多くのメリットがあります。こどものマウスピース矯正の主なメリットは、以下のとおりです。

透明で目立ちにくい

マウスピース矯正の最も大きな特徴は、マウスピースが透明で目立ちにくいことです。

従来のワイヤー矯正は金属製のワイヤーやブラケットがどうしても目立ってしまいますが、マウスピース矯正なら周囲の人にほとんど気づかれません。そのため「友達にからかわれるかもしれない」「矯正装置が目立つと恥ずかしい」というこどもでも、口もとを気にすることなく話すことや笑うことができます。

痛みや違和感が少ない

マウスピースは非常に薄く弾力性があるため、装着時の痛みや違和感が少ないです。はじめて装着したときやマウスピースを交換した直後は多少の痛みや違和感がでる場合がありますが、すぐに慣れるでしょう。

サッカーやラグビー、バスケットボールなど、人との接触が多いスポーツでも、お口の中が傷付くおそれが少ないため安心です。

取り外しできる

ワイヤー矯正はブラケットを歯に接着してワイヤーで固定するため、ご自身で取り外しできません。

一方、マウスピースは簡単に取り外しできるため、ふだんと同じように食事や歯磨きができます。また、取り外しできることでしっかりお口のケアができるため、虫歯や歯周病のリスクを低減でき、マウスピースを清潔に保ちやすいでしょう。

金属アレルギーの心配がない

ワイヤー矯正は金属製の矯正装置を使用するため、金属アレルギーの心配があるこどもには向きません。

一方、マウスピース矯正はプラスチック製の装置を使用するため、金属アレルギーの心配があるこどもでも安心して装着できます。

抜歯せずに治療できる可能性が高い

こどものマウスピース矯正では顎の成長を促せるため、抜歯せずに治療できる可能性が高いです。

通常、永久歯の歯並びを整えるためには歯をきれいに並べるためのスペースが必要ですが、スペースが足りない場合は抜歯しなければいけません。

一方、こどものマウスピース矯正は顎の大きさやバランスを整えることができるため、抜歯しなくても済むケースが多いのです。

こどものマウスピース矯正のデメリット

こどものマウスピース矯正には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。後悔しないために、デメリットも理解したうえで治療を検討しましょう。こどものマウスピース矯正の主なデメリットは、以下のとおりです。

破損する場合がある

マウスピースは装着時の違和感がないように非常に薄く作られているため、強い力が加わると破損する可能性があります。たとえば、マウスピースを装着したまま食事した場合や保管方法が適切でなかった場合、マウスピースが割れて使用できなくなることがあります。

マウスピースの作り直しが必要になると、治療が進まなくなり追加費用がかかることもあるでしょう。そのため、マウスピースの取り扱いについてこどもにしっかり説明し、理解を得ることが重要です。

お口の状態によっては対応できない

マウスピース矯正は、少しずつ歯を動かして歯並びを整える治療法です。そのため、複雑な歯並びや歯を大きく動かす必要があるケースでは対応できない場合があります。

マウスピース矯正だけで対応できない場合は、矯正力の強いワイヤー矯正との併用が必要となる場合もあります。

装着時間を守らないと歯が動かない

マウスピースは取り外しできますが、計画どおり歯を動かすためには12022時間以上の装着が必要です。装着時間を守らないと、歯が動かず、マウスピースが合わなくなってしまいます。

治療計画の修正やマウスピースの作り直しが必要となると治療期間が長くなり、追加費用がかかる可能性もあります。こども本人が治療に協力的でない場合、マウスピース矯正は向かないでしょう。

こどものマウスピース矯正は何歳からできる?

クエスチョンマーク

こどもの矯正治療には「第1期治療」と「第2期治療」がありますが、お口の状態や顎の発達具合などによって開始時期が異なります。

以下、第1期治療と第2期治療について解説します。

1期治療

将来の歯並びや噛み合わせのために、顎の骨の正常な発達を促す治療です。永久歯に生え変わる6歳頃から永久歯が生え揃う12歳頃までのこどもが対象です。

こどもの成長を利用して、顎の大きさ・バランスを整え、永久歯がきれいに並ぶための土台を作ります。

2期治療

永久歯が生え揃った時期から行う歯列矯正です。第2期治療は10歳頃から成人が対象です。

1期治療で顎の骨の大きさ・バランスが整っていると、第2期治療では部分的な矯正治療で済むケースがほとんどです。第2期治療の必要がない場合もあります。

こどものマウスピース矯正の流れ

ステップという文字をあらわす木のブロック

こどものマウスピース矯正では、第1期治療で顎の骨を広げて骨格のバランスを整え、同時に歯並びも整えます。

1期治療が終わったあとは歯並びが不安定な状態で、歯並びがもとに戻る「後戻り」が起こるリスクが高いです。そのため「リテーナー」という装置を装着し、歯並びを安定させる保定期間に入ります。その後、経過観察を行いながら適切なタイミングを待ち、第2期治療を開始して永久歯の歯並びを整えます。

こどものマウスピース矯正の期間

カレンダーと置き時計

お口の状態や顎の発達具合によって治療期間は異なります。小児矯正治療は第1期治療と第2期治療の2つの時期に分かれているため、治療を開始する時期によっても治療期間が変わります。

治療期間の目安は、第1期治療・第2期治療ともに18か月以内です。第1期治療・第2期治療を両方行った場合の目安は、トータルで1~2年程度かかるでしょう。

また、マウスピース矯正が終わったあとに歯並びを安定させるための保定期間が2年程度必要です。保定期間中はリテーナーを装着し、定期的に歯科医院で経過観察を行います。

こどものマウスピース矯正の費用

コストという文字をあらわす木のブロック

こどもの矯正治療は、大人の矯正治療と同じように保険適用できません。矯正治療では装置自体の費用のほかに、カウンセリングや診断・検査、装置の調整にかかる費用なども必要です。

こどもの矯正治療の費用相場は、第1期治療で1070万円程度で、第2期治療で20120万円程度です。

1期治療で歯並びや噛み合わせが整い、第2期治療が必要なければ、費用の負担が少なく済むでしょう。矯正治療は自由診療のため、歯科医院によって費用が異なります。カウンセリングの際に費用についても確認しましょう。

こどものマウスピース矯正に関する注意点

注意点をあらわすマーク

こどものマウスピース矯正の注意点は、以下のとおりです。治療を開始する前に確認しましょう。

こどもの協力・親のサポートが必要である

マウスピース矯正は取り外しできることがメリットですが、装着時間や交換時期を守らないと十分な治療効果が得られません。

マウスピースを継続して装着できるように、こどもに治療の必要性をしっかり伝え、こどもの協力を得ることが大切です。こどもが装着時間や交換時期を一人で管理することは難しいため、親のサポートが欠かせません。

お口周りの筋力トレーニングが必要である

こどものマウスピース治療では、装置による矯正とあわせてトレーニングが必要な場合もあります。

お口周りの筋力を鍛え、正しい舌の位置・使い方を覚えるトレーニングを行います。トレーニングによって、歯並びと同時に口呼吸、舌の位置の改善が期待できるでしょう。トレーニングを怠ると十分な治療効果が得られないため、こどものやる気と親の協力・サポートが重要です。

マウスピース矯正だけでは治療できない場合がある

マウスピース矯正だけで歯並びや噛み合わせが改善しない場合、第2期治療でワイヤー矯正を併用する可能性があります。

ワイヤー矯正は矯正力が強いというメリットがありますが、目立つというデメリットもあります。また、追加費用もかかるでしょう。

まとめ

マウスピース矯正で綺麗になった歯並びをみせるこども

透明で目立たない、取り外しできるなど、多くのメリットがあるマウスピース矯正は、こどもの矯正治療の新たな選択肢といえます。

こどものマウスピース矯正は、成長期にあるこどもの骨の発育を利用して、歯並びだけでなく顎の骨にもアプローチできる治療法です。顎の骨の発達を促し、大きさ・バランスをコントロールすることで永久歯の歯並びがよくなり、正しい噛み合わせにもつながります。成長期にあるこどもの時期にしかできない治療といえるでしょう。

マウスピース矯正の開始時期や治療期間は、歯並びや噛み合わせ、顎の発達状況によって異なります。費用も歯科医院によって異なるため、こどものマウスピース矯正を検討している方は、まずは歯科医師の診察・カウンセリングを受けてみましょう。

小児向けマウスピース矯正を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

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