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2024.02.29

小児矯正後の後戻りとは?原因や予防法を詳しく解説!

こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。

歯の検査

小児矯正で歯並びを整えても、生活習慣などが原因で後戻りを起こすことがあります。後戻りとは、矯正で整えた歯並びが治療前の位置に戻ろうと歯が動くことです。

整えた歯並びが後戻りしてしまっては、治療した意味がありません。そのため、小児矯正後の後戻りの原因を知り、予防することが大切です。

この記事では、小児矯正後の後戻りについて詳しく解説します。後戻りした場合の対処法もご紹介するので、お子様の歯並びにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

小児矯正後の後戻りとは?

歯を見せる子供

後戻りとは、矯正で整えた歯並びが治療前の位置に戻ろうと歯が動くことです。後戻りには個人差があるものの、小児矯正前の歯並びに戻ってしまうことは多くありません。歯と歯の間に隙間ができたり、歯並びが少し乱れたりすることが多いといわれています。

小児矯正直後の歯や顎は不安定なため、何も対処しなければ歯が動きやすいのです。特に、矯正を終えた36か月の間は、後戻りを起こしやすいといわれています。

小児矯正だけでなく成人矯正にも後戻りするリスクはありますが、小児矯正のほうが後戻りしにくいといわれています。小児矯正は、成長段階である312歳の頃に小児矯正を開始することで、こどもの成長を利用して歯並びも顎も整えられます。

つまり、理想的な位置に歯を導きながら、永久歯を並べる土台も整えられるため、歯が元の位置に戻りにくいのです。

小児矯正後に後戻りが起こる原因

小児矯正後に後戻りが起こる原因を考える親子

小児矯正を受けた方でも、キレイな歯並びを維持できる方と後戻りする方がいます。小児矯正後の過ごし方や生活習慣が歯並びに悪影響を及ぼすことがあるからです。

ここでは、小児矯正後に後戻りが起こる原因について解説します。

リテーナーを使用していない

矯正治療では、歯や顎のバランスを整える矯正期間と、歯並びを安定させる保定期間の2つを設けなければなりません。保定期間はリテーナーを装着する必要があります。

小児矯正が終わったからといってリテーナーの使用をやめてしまうと、後戻りを起こすことがあります。特に、小児矯正直後の歯や顎は不安定なため、1日リテーナーを装着しないだけでも後戻りを起こすことがあるのです。

悪習慣の再発

悪習慣とは、口呼吸や指しゃぶり、ポカン口、頬杖、舌癖など、歯並びに悪影響を及ぼす生活習慣のことです。このような悪習慣がある場合、小児矯正でせっかく歯並びを整えても後戻りすることがあります。

小児矯正では、装置を使用して歯並びや顎のバランスを整えるだけでなく、お口周りの筋肉を鍛えたり、悪習慣の改善のためのトレーニングを行ったりします。頬や唇の筋肉、舌の位置などが歯並びに影響するためです。

悪習慣は無意識に行うことが多く、改善しなければ歯並びが悪化してしまいます。

定期メンテナンスに通っていない

小児矯正後に治療が終わったからと定期メンテナンスを怠った場合、後戻りを起こすリスクが高くなります。定期メンテナンスでは、後戻りを起こしていないか、噛み合わせに問題がないかなどを確認します。

特に、小児矯正直後の歯並びは後戻りを起こしやすいため、定期的なメンテナンスが必要です。お子様や保護者の方が後戻りしているか判断するのは難しいため、プロによる定期的なメンテナンスが欠かせません。大人になってもキレイな歯並びを維持するためには、小児矯正後も定期的なメンテナンスを受けることが大切です。

こどもの成長に伴う歯並びの変化

小児矯正は成長期のこどもを対象とした治療ですが、顎の骨は20歳ごろまで成長するといわれています。そのため、矯正後の成長に伴って歯並びや顎が変化し、後戻りを起こすことがあるのです。

また、小児矯正の一期治療だけで終了した場合、治療後に歯並びが変化する場合があります。小児矯正には、顎のバランスを整えながら正しい位置に歯を誘導することが目的の一期治療と、永久歯の歯並びを整える二期治療があります。

一期治療だけでも歯並びが整う可能性はありますが、一期治療では歯を細かく動かすことはありません。一期治療の後に二期治療を行うのが一般的です。

二期治療が必要になるかはお口の状態によって異なるものの、よりキレイな歯並びを維持するためには二期治療が必要でしょう。

小児矯正後の後戻りを防ぐためには

小児矯正後の後戻りを防ぐためのポイント

小児矯正後の後戻りを防ぐためには、以下の3つのポイントを意識してください。

リテーナーを装着する

小児矯正後の歯や顎は不安定なため、後戻りを防ぐためにリテーナーを装着する必要があります。小児矯正後のリテーナーを装着する期間は、2年程度が一般的です。

小児矯正直後は、矯正装置と同じく、1日のほとんどの時間リテーナーを装着しなければいけません。リテーナーは歯を動かす装置ではなく、歯を安定させるのが目的のため、違和感や痛みは基本的にありません。

歯並びが安定してくれば徐々にリテーナーの装着時間を減らせる場合が多いため、矯正期間よりも患者様の負担は少ないでしょう。

小児矯正が終わったからといって自己判断でリテーナーの装着をやめると、歯が後戻りを起こすかもしれません。必ず歯科医師に指示された通り、リテーナーを装着しましょう。

特に、矯正直後の6か月間は後戻りを起こすリスクが高く、1日でもリテーナーの装着を忘れるとリテーナーが入らなくなってしまうことがあります。リテーナーの作り直しが必要になると、その分費用がかかります。

悪習慣の改善

悪習慣が改善されていなければ、後戻りを起こす可能性が高いといえます。特に、顎がやわらかいこどもは悪習慣の影響を受けやすいため注意が必要です。

しかし、悪習慣は無意識で行うことが多く、お子様の努力だけでは改善が難しい場合があります。正しい舌の位置や飲み込み方の習得、お口周りの筋肉の訓練のためには、歯科医院で指導してもらえるMFT(口腔筋機能療法)が有効です。

トレーニングは小児矯正後の定期メンテナンスでも受けられます。小児矯正後の後戻りの原因が悪習慣の場合、歯科医師に相談して継続的にサポートを受けるのがよいでしょう。

定期的にメンテナンスに通う

小児矯正後も定期的に歯科医院に通うことで、後戻りを予防できます。定期的にメンテナンスを受けることで、お口の中に問題がないか、矯正器具やリテーナーの調整が必要かなどを診てもらえるため、何かトラブルがあってもすぐに対処してもらえます。

定期メンテナンスではクリーニングも受けられるため、お子様の虫歯や歯周病の予防もでき、お口の健康を守ることにもつながります。

見た目に問題がなくても痛みがなくても、お口の中にトラブルが起こっているかもしれません。後戻りは放置すると悪化するため、歯科医師に指示された頻度で定期的にメンテナンスを受けましょう。

小児矯正後に後戻りを起こしたらどうしたらいい?

リテーナーをつける子供

小児矯正後に後戻りが起こった場合、再度歯を動かして歯並びを整えなければなりません。再度小児矯正が必要になる場合、歯並びを整えた後に保定期間に移行してリテーナーで歯並びを維持します。

後戻りの症状が軽ければ部分矯正で対応できる場合もありますが、全体的に歯並び・噛み合わせが乱れている場合、全体矯正しなければいけません。

後戻りは放置すると悪化し、再治療にかかる期間や費用の負担が増加します。小児矯正後は必ずリテーナーを装着し、定期的にメンテナンスを受けることが大切です。

万が一、小児矯正後に歯と歯の間に隙間ができた、歯並びが悪くなったなど、後戻りが起こった場合はなるべく早く歯科医院を受診しましょう。

まとめ

勉強する子供

小児矯正における後戻りとは、整えた歯並びが治療前の位置に戻ろうと歯が動くことです。小児矯正直後の歯や顎は不安定なため、特に小児矯正を終えた直後から6か月の間は後戻りするリスクが高いといわれています。

そのため、歯科医師の指示通りにリテーナーを装着し、定期的なメンテナンスを続けることが大切です。

また、小児矯正後に後戻りした原因が悪習慣だった場合、お子様の努力だけでは改善が難しいでしょう。MFTを行うなど、協力してもらえるので歯科医師に相談してみてください。

小児矯正を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

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