こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。
子どもの歯並びが気になっても、期間が長いことで治療をためらう方がいます。小児矯正は1期治療、2期治療を合わせると2〜5年かかるため、子どもも保護者も負担に感じるかもしれません。
しかし、子どものうちから治療することで骨格のバランスを改善し、健康な歯を抜歯することなく歯並びを整えることができます。子どもの矯正はモチベーションを維持するのが大変ですが、早い段階で治療を始めるとメリットが多いです。
この記事では、小児矯正を始める時期や治療期間について詳しく解説しています。子どもの矯正を迷っている方は参考にしてください。
目 次
小児矯正を始める時期
小児矯正を始める時期は、子供の成長や歯の状態によって異なります。顎の拡大や骨格のバランスの調整が必要な場合は、顎や骨が大きく成長する3〜4歳から治療を開始したほうがいいでしょう。
乳歯の段階で歯並びが気になる場合は、6〜7歳ごろの乳歯と永久歯が入り乱れる混合歯列期に治療を開始しましょう。永久歯が生え揃う前なので、歯並びの土台作りが可能です。
中学生以降は、幼児期に比べると顎や骨格が完成しつつありますが、まだまだ成長段階です。大人に比べると代謝が活発なため、歯の移動がスムーズに進みやすいです。中学生以降なら、矯正の目的を理解し、前向きに治療に取り組むことができるでしょう。
骨格や噛み合わせに大きな問題がない場合は、中学生以降に矯正を始めることも可能です。
3〜4歳で治療を始める
通常、上の歯の内側にあるはずの下の歯が外側にくる反対咬合(受け口)や交叉咬合の場合、骨格から改善する必要があるため3〜4歳で治療を始めましょう。骨格上の問題は大人になってからの改善が難しいため、早めに矯正するべきです。
上顎の発達を促し、口周りの筋肉バランスを整えることで、歯だけではなく横顔も整うかもしれません。
6〜7歳で治療を始める
歯並びが凸凹している叢生や、前歯が出ている上顎前突、上下の前歯がしっかり噛み合わない開咬の症状がみられる場合、小学生になったタイミング(6〜7歳)から始めるケースが多いです。
この時期は上下の前歯が生え変わる子供が多く、第一大臼歯(乳歯の奥に生える永久歯)が出ています。その他の歯が永久歯に生え変わるまで期間が空くため、矯正装置の作り直しを避けられます。
また、矯正の目的や装置をつける理由をある程度理解することができる年齢でもあることもポイントです。この時期に顎を広げて永久歯が生える位置や方向を正しく誘導することで、今後生えてくる永久歯の歯並びを整えることができます。
中高生で治療を始める
中高生になると全ての歯が永久歯に生え変わっているため、大人と同じく歯の移動を目的として矯正を開始します。骨格や噛み合わせに大きな問題がない場合は、中高生で治療を始めると良いでしょう。
大人の矯正と同様に、顎のスペースが足りない場合は抜歯が必要になることもあります。永久歯が生え揃っているとはいえ、中高生の顎や歯周組織はまだ成長段階です。新陳代謝が活発で、歯を移動しやすいというメリットがあります。
中高生になると矯正の目的やブラッシングの必要性を正しく理解することができるため、前向きに治療に取り組める可能性も高いでしょう。
小児矯正の治療期間は?
小児矯正には1期治療と2期治療があり、それぞれ目的や治療期間が異なります。1期治療と2期治療は永久歯が生え揃っているかどうかで分けられており、永久歯が生え揃う前の1期治療で顎や骨格の土台を作って矯正の準備をします。
永久歯が生え揃った後の2期治療は、歯をきれいに並べる治療です。治療期間は、1期治療は1〜3年、2期治療は1〜2年が目安でしょう。
ここでは、小児矯正の治療期間について詳しく解説していきます。
1期治療の治療期間
1期治療の治療期間は1〜3年が目安です。1期治療は永久歯が生え揃う前に行う治療で、骨格の成長を正しい方向に誘導することが目的です。
顎の成長が著しい時期なので、このタイミングで矯正することで永久歯が生える土台を整えることができます。1期治療で土台となる顎を整えれば、2期治療がよりスムーズに進む可能性が高くなります。
2期治療の治療期間
2期治療の治療期間は1〜2年が目安です。2期治療は永久歯が生え揃ってから行う矯正で、1期治療を受けている場合は歯を並べる土台が概ね出来上がっています。2期治療は、歯を動かして歯並びを整えることが目的です。
大人の矯正と同じですが、先に1期治療をして入れば永久歯の生える位置や歯並びが概ね整っているため、永久歯を抜歯する可能性が低くなり、治療期間が短くなる可能性があります。
子どものうちに歯の矯正をするメリット
子どものうちに歯の矯正をするメリットは、以下の4点です。
・むし歯や歯周病になりにくい
・永久歯を抜かずに矯正できる
・治療期間を短くできる
・顔のバランスや骨格のズレを改善できる
早い段階で歯の矯正をすることで、歯の凸凹や重なりが減るので歯磨きがしやすくなります。歯科クリニックへ定期的に受診する習慣がつき、小さいうちから歯や口内の衛生管理の意識が身につくでしょう。
大人の矯正では健康な永久歯を抜歯することもありますが、子どものうちに顎の成長を促し土台を作っておくと、抜歯せずに矯正できる可能性が高くなる点もメリットです。さらに、1期治療で骨格から整えることで、顔のバランスや骨格のズレを改善することができます。
大人になってから骨格を改善することは難しいため、子どもの成長を利用して負担を減らしながら治療できる点は大きなメリットでしょう。子どもの矯正は可哀想だと感じる方もいますが、成長期の柔軟な体を利用して治療することで、結果的に矯正期間が短くなるケースがほとんどです。
子どものうちに歯の矯正をするデメリット
子どものうちに矯正をするデメリットは、以下の4点です。
・子どものモチベーションを維持する必要がある
・治療・経過観察の期間が長い
・見た目が気になる
・丁寧なブラッシングが必要
矯正装置は自分で取り外しができるものもあるため、子どもが治療を受け入れることができないと装置を外してしまい、結果に影響することがあります。
矯正は保護者が希望する場合が多く、子どものモチベーションを維持することが大変な点がデメリットです。子どもの気持ちに寄り添いながら、矯正の必要性をわかりやすく伝え、家族でサポートしていくことが大切です。
子どもの矯正は1期治療と2期治療を合わせると2〜5年かかり、経過観察も入れると長期間通院するため負担に感じる方もいるでしょう。子ども自身が矯正装置の見た目を気にすることもあります。
子どものモチベーションを維持するために、正面から見えにくい矯正装置や、マウスピース型の矯正装置に変更するなどの対応も可能です。
また、取り外しのできない矯正装置の場合、どうしても歯を磨きにくくなるため、丁寧なブラッシングが必要になります。家族の声掛けやサポートも大切なので、気持ちに共感しつつ前向きに治療できるよう励ましてあげてください。
小児矯正を計画どおりに終わらせるためには
小児矯正を受ける場合、子どもや保護者へ少なからず負担がかかります。出来るだけ早く終わらせたいと考える方も多いでしょう。
矯正を計画通りに終わらせるために、患者側も前向きに治療に取り組みましょう。矯正は矯正装置の装着時間を守ることが非常に重要です。
自分で取り外しができる場合、装着時間が足りないと矯正期間が長引くことがあります。また、通院のタイミングを守らず期間があくと、装置を調整することができず矯正期間が延びてしまいます。予約前に予定を確認し、計画的に通院しましょう。
むし歯や歯周病になると、矯正よりもそちらの治療を優先し治療期間が長くなります。取り外しのできない装置の場合、ブラッシングは念入りにして口内を清潔に保つことを心がけてください。
食事や間食の内容にも注意し、硬いものや粘着性の高い食べ物は控えましょう。
まとめ
今回は、小児矯正の期間について解説しました。
子どものうちから矯正することで、骨格のズレや歪みを改善することができ、結果的に歯並びを整える期間が短くなるケースは珍しくありません。思春期以降に歯並びや骨格が気になって悩む前に、早めに治療をはじめるとよいでしょう。
小児矯正の期間は長く感じますが、経過観察の期間も含んでいるため大人になってからの矯正に比べて期間が短くなるケースが多いです。成長が著しい子どものうちから骨格や歯並びを整えて、笑顔に自信を持って過ごしましょう。
小児矯正を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。