こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。
小児矯正では、顎の骨の発達を促しながら歯並びを整えることが可能です。子どものうちから治療を開始すると多くのメリットがあります。
しかし、矯正治療は歯や顎の骨を動かす治療なので、痛みを伴うことが多いです。お子さまの歯並びを整えてあげたいと思いつつも、一歩踏み出せないという保護者の方は多いのではないでしょうか。
本記事では、小児矯正の痛みについて詳しく解説します。痛みがあるときの対処法もご紹介するので、お子さまの矯正治療を検討されている保護者の方はぜひ参考にしてください。
目 次
小児矯正は痛みがあるの?
矯正治療では、矯正装置を装着して力をかけて歯を動かします。歯や顎の骨に負荷が加わるので、どうしても多少の痛みが生じます。
しかし、子どもの顎の骨は大人に比べて柔らかいため、矯正による痛みを感じにくいとされています。また、小児矯正は顎の骨の成長に合わせて徐々に行うため、大人の矯正治療と比べると矯正による痛みが少ないと言われています。
ワイヤーやマウスピースなど、用いる矯正装置によっても痛みの程度は変わります。痛みの感じ方には個人差もあるので、一概に痛くないとは言い切れません。
矯正治療中の痛みは気にならない程度のことがほとんどであり、痛みを感じても数日間で和らぐことが多いです。痛みが原因で矯正治療を中断することはほとんどありません。
小児矯正で痛みが出るタイミング
矯正治療には痛みが生じやすいタイミングがあります。タイミングをあらかじめ把握しておけば、痛みを予防して軽減できるかもしれません。
矯正治療中に痛みが出やすいタイミングは、以下の3つです。
・矯正装置を初めて装着したとき
・矯正装置を調整した後
・矯正装置が口腔内の粘膜に当たっているとき
それぞれ詳しく解説します。
矯正装置を初めて装着したとき
矯正治療開始直後は、矯正装置を装着している状態に慣れていません。矯正装置を初めて装着してから2〜3日間が、一番痛みを感じやすい時期といえるでしょう。
一般的に、矯正装置を初めて装着した数日間は、締め付けられるような痛みを感じたり、食べ物を噛む時に痛みを感じたりします。痛みはずっと続くわけではなく、数日経つと自然と和らいできます。
矯正装置自体の違和感もありますが、1週間程度で慣れる子どもが多いです。
矯正装置を調整した後
矯正治療では、矯正装置を調整しながら徐々に歯を移動させます。装置の調整後は歯に新たな矯正力が加わるため、再び痛みを感じるでしょう。
数日間は痛みを感じますが、その後は自然と和らぎます。初めて矯正装置を装着したときよりも、痛みの程度は軽くなる傾向にあります。
矯正装置が口腔内の粘膜に当たっているとき
矯正装置が口腔内の粘膜に当たると、痛みを感じることがあります。特に、頬や唇、歯肉、舌などは、矯正装置が当たると痛みを感じやすい部位です。
矯正装置が当たって口内炎ができたり、口腔内が傷ついたりすることもあります。
小児矯正の装置によっても痛みは異なる?
小児矯正には、さまざまな治療方法があります。治療法によって使用する矯正装置が異なり、それぞれ歯にかかる力も変わるため、痛みの程度は異なります。
ここでは、ワイヤー矯正、マウスピース矯正、床矯正で使用する矯正装置ごとの痛みについて解説します。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、ブラケットと呼ばれる矯正装置を歯に取り付け、ワイヤーを通して歯に力を加える治療方法です。
ワイヤー矯正の場合、ブラケットやワイヤーが頬や舌に当たり、口腔内を傷つけることがあります。口内炎ができるなど、痛みが強く出ることもあります。
口腔内に矯正装置が当たってしまう場合は、歯科医師に相談して矯正装置を調整してもらうとよいでしょう。専用のワックスで口腔内を保護したり、ワイヤーをカットしてもらえることもあります。
痛みが長期間続く場合は、一度歯科医院を受診しましょう。
マウスピース矯正
マウスピース矯正は、ワイヤーやブラケットを使用せず、透明なマウスピース型の矯正装置で歯を動かす矯正方法です。
マウスピース矯正は、一般的にワイヤー矯正よりも痛みが少ないといわれています。また、矯正装置が口腔内に直接当たることによる痛みを感じることは少ないです。
しかし、痛みを全く感じないわけではありません。新しいマウスピースに交換した後の数日間は、締め付けられるような痛みを感じることがあります。
床矯正
床矯正は、子供の顎の骨の成長に合わせて歯列を広げ、永久歯がきれいに並ぶためのスペースを確保する矯正方法です。床矯正で使用する矯正装置にはネジがついており、ネジを回して装置を広げることで、徐々に歯列を広げます。
他の矯正治療と同じく、矯正装置を初めて装着した後や矯正装置の調整後に痛みを感じることがあります。痛みは軽い傾向にあり、治療を中断しなければならないほど痛むことは少ないです。
矯正装置が顎の内側に当たって痛みを感じることはありますが、歯科医院で適切に調節すれば痛みを軽減できます。矯正装置に慣れるまで違和感があり、話しにくさを感じたり発音が不明瞭になったりする子どもが多いです。
小児矯正による痛みはどれくらい続く?
矯正治療で痛みが生じる主な原因は、歯が動くことです。
一般的に、矯正装置を装着した直後や調整後の数日間は痛みを感じやすいですが、時間の経過とともに痛みは和らいでいきます。矯正期間中ずっと強い痛みが続くわけではありません。
ただし、痛みの感じ方には個人差があります。お子さまの中には、痛みを強く感じる子もいるでしょう。
痛みを感じるタイミングや痛みの程度について理解し、後述する対処法を試したり歯科医師に相談したりして、お子さまの痛みに寄り添ってサポートすることが重要です。
小児矯正で痛みがあるときの対処法
痛みが強い場合や痛みを感じやすい時期は、適切に対処することが重要です。そのためには、お子さまの痛みの訴えをよく聞くことが大切です。
ここでは、矯正治療中に痛みがある場合の対処法について解説します。以下の対処法を試しても痛みが続く場合は、必ず歯科医師に相談しましょう。
硬い食べ物を避ける
硬い食べ物を噛むと、歯に力が加わるため痛みを感じやすいです。特に、矯正装置を調整した後の数日間は、硬い食べ物は避けて柔らかい食べ物を食べるようにしましょう。
硬い食べ物だけでなく、グミなど噛み切りにくい食べ物も歯に力が加わるため、注意が必要です。
歯科医院で矯正装置を調整する
痛みが長引く場合は、矯正力による痛みではなく、矯正装置が口腔内に当たって痛みが生じている可能性があります。気づかないうちに矯正装置に触れてしまい、矯正装置がずれて痛みが生じていることもあるでしょう。
矯正装置を初めて装着した直後や矯正装置の調整後、数日経っても痛みが治まらない場合は、歯科医院を受診して矯正装置を確認してもらいましょう。
矯正装置に専用のワックスをつける
矯正装置が口腔内の粘膜に当たって痛みが生じている場合は、ブラケットやワイヤーに専用のワックスをつけると良いでしょう。当たる部分を保護することで、痛みを軽減できます。
ご自身で対応する前に、一度歯科医師に相談して必要であれば矯正装置を調整してもらってください。
痛みが強いときは鎮痛薬を内服する
矯正装置を初めて装着した後や矯正装置を調整した後など、痛みが強い時期は鎮痛薬を内服してもよいでしょう。一般的に、矯正装置の調整後の痛みは数日で落ち着くため、痛みが軽減した際は内服を中止してください。
まとめ
小児矯正では、個人差はありますが多少の痛みを感じることがあります。
しかし、矯正装置を初めてつけた後や調整後の痛みは、数日で自然と和らいでいきます。痛みが強い期間は、硬い食べ物を避けたり鎮痛薬を内服したりして対処しましょう。
痛みが長期間続く場合は、矯正装置の不具合による可能性もあります。早めに歯科医師に相談してください。
小児矯正を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。