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2024.01.11

小児矯正は何歳までに始めるといい?治療期間も解説!

こんにちは。神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科です。
仲のいい親子

永久歯に生え変わる前の成長期のお子さまを対象とした小児矯正は、始めるタイミングが大切です。

今回は、こどもの歯並びが気になる場合はいつ頃に相談するべきなのか、治療期間はどれくらいかかるのかを解説します。小児矯正で治療すべき歯並びや、小児矯正のメリット・デメリットもご紹介するので、小児矯正を検討している方は参考にしてください。

小児矯正は何歳までに始めるといい?

小児矯正ができる年齢の子供

小児矯正には、乳歯と永久歯が混合している時期に行う1期治療と、永久歯に生え変わってから開始する2期治療があります。2期治療は成人矯正と同じですが、1期治療は顎の骨の成長を利用して行うため、成人矯正とは内容が異なります。

1期治療の場合、永久歯に生え変わる前に始める必要があるのでタイミングが大切です。一般的には67歳頃に一度歯科医院で相談するといいでしょう。受け口の場合、3歳頃などさらに早めに治療を開始するケースもあります。

2期治療の場合は、永久歯が生え変わってから行うので12歳以降から開始するのが一般的です。2期治療は生え変わりが終わればいつでも開始できます。

小児矯正にかかる期間

小児矯正にかかる期間イメージ

1期治療は、永久歯がきれいに並ぶ土台を作るために、乳歯もある時期から行います。乳歯ではなく永久歯の歯並びを整えることがゴールなので、開始時期によりますが数年間に及ぶこともあるでしょう。

1期治療のみで歯並びが整わないときは、そのまま2期治療に移行するケースも少なくありません。

2期治療は、生え変わりが終わって永久歯が生え揃った段階で行う治療です。成人矯正と基本的には同じで、1年半~3年程度かかります。

ただし、事前に1期治療を行っている場合は、2期治療だけを受けるケースよりも早く治療を終えられることが多いです。

1期治療から引き続いて2期治療を行う場合、費用を割り引く歯科医院も存在します。例えば、成人矯正にかかる費用から、1期治療にかかる費用を請求することがあるでしょう。

小児矯正で治療したほうがいい歯並び

歯並びのチェック

小児矯正、特に1期治療を受けたほうがいい歯並びは、以下のとおりです。

受け口

本来の噛み合わせでは、上の歯が下の歯より少し前に出ています。噛み合わせが逆になっている状態が受け口です。反対咬合ともよばれ、前歯に多くみられます。

奥歯の受け口を放置すると、顔が曲がるなどの障害につながることもあるでしょう。

受け口の治療は、低年齢からの治療が有効とされています。下顎が成長する36歳頃から始めると、噛み合わせが改善しやすいためです。

大人になってからでも受け口の治療は可能ですが、舌の位置の癖などが改善されないと後戻りする可能性が高いです。

開咬

上下の前歯が噛み合わず、すき間ができている状態を開咬(かいこう)といいます。オープンバイトともよばれる症状です。

開咬の状態では前歯で噛むことができないので、食事がしにくくなります。発音が不明瞭になる、顎関節症のリスクが高まるなど、さまざまな問題を引き起こします。

出っ歯

上の前歯が、下の前歯に比べて大きく前に出ている状態が出っ歯です。指しゃぶりや舌の位置の癖、遺伝などが原因で生じます。

前歯は最も目立つため、見た目を気にする方が多いです。噛み合わせが悪くなる、発音がしにくい、歯磨きがしにくくなるなど、さまざまなリスクがあります。

叢生

歯が重なり合って生えており、ガタガタした歯並びです。乱ぐい歯ともよばれています。顎のサイズに対して歯が大きすぎるため、きれいに並べずにガタガタすることが多いです。

歯がガタガタして重なり合っていると、歯磨きがしにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。見た目もよくないので、コンプレックスに感じる方もいるでしょう。

小児矯正のメリット

小児矯正のメリットイメージ

小児矯正には、成人矯正とは異なるメリットがあります。

永久歯を抜かずに治療できる可能性が高まる

顎の成長が終わって永久歯に生え変わったあとに行う成人矯正の場合、歯を動かせるスペースが十分にないことが多いです。スペースを確保するために、健康な歯を抜かざるを得ないこともあります。

小児矯正、特に1期治療を受けていれば、顎の成長をコントロールして歯を並べるスペースを確保できます。2期治療が必要な場合でも、抜歯せずにすべての歯を並べられる可能性が高まるでしょう。

お口周りの悪い癖を改善できる

小児矯正では、歯並びを整えるだけではなく、お口周りの筋肉や舌のトレーニングを行います。歯並びに悪影響を与える癖を改善するためです。

歯並びに影響を与える悪い癖が残っていると、装置によって歯並びを矯正しても後戻りしやすいです。お口周りの悪い癖を改善すれば後戻りしにくくなり、きれいな歯並びを維持しやすくなります。

早い段階で歯並びが整う

成人矯正ではなく、小児矯正から治療をスタートすると、こどものうちに歯並びが整います。歯磨きがしやすくなるので虫歯のリスクが低くなり、しっかり噛めるようになるでしょう。

発音もしやすく、お口を開けた際も歯並びがきれいなので健康的に見えます。

成人矯正の治療期間が短くなる

1期治療から始めても歯並びが整わないことはあります。より歯並びを整えたい場合は、2期治療に移行しなければなりません。

1機治療を受ける意味はあるのかと感じるかもしれませんが、2期治療から開始した場合と比較すると治療期間が短くなることが多いです。歯をきれいに並べるための土台は完成しているためです。

小児矯正のデメリット

小児矯正のデメリットイメージ

小児矯正には、メリットだけでなくデメリットもあります。

こどもの頃から通院しなければならない

小児矯正は、すべての永久歯がきれいに並ぶことをゴールとしているため、こどもの頃から生え変わりが終わるまで通院が必要です。治療を終えても、後戻りを防ぐために保定期間を設けなければなりません。

15歳前後まで通院することになるのが一般的です。

矯正装置を管理しなければならない

1期治療では、多くの場合取り外せる装置を使用します。食事や歯磨きの際に外せるためメンテナンスはしやすいですが、歯科医師の指示どおりに装着しないと治療が進みません。

保護者の方も協力しながら、しっかり管理することが大切です。

お子さまによっては矯正装置を嫌がることもあるので、治療の必要性を理解して装着できる時期に開始する必要があります。

虫歯にならないようにケアする必要がある

1期治療では取り外せる矯正装置を使用することが多いです。固定式の装置よりも口腔ケアはしやすいですが、何も装着していない治療前と比較すると虫歯のリスクは高まります。

そのため、ケアを怠らないようにする必要があります。仕上げ磨きを丁寧にしなければならない場合もあるでしょう。

治療が終わるまでは見た目が悪くなる

歯が動いている最中は、一時期ですが歯並びが悪くなることがあります。治療が進めば歯並びは整いますが、見た目が悪くなったことを気にする可能性があるでしょう。

まとめ

笑顔の子供

小児矯正には、1期治療と2期治療があります。

2期治療の内容は成人矯正と同じですが、1期治療は永久歯に生え変わる前の成長期のこどもを対象としています。顎の成長を利用して、永久歯が並ぶスペースを作ることが目的です。

1期治療を希望している場合は、生え変わりが始まる67歳頃に、一度小児矯正を行っている歯科医院に相談しましょう。受け口の場合は早めに治療を開始することもあるので、3歳頃に相談してください。

1期治療はすべての歯が永久歯に生え変わるまで行うため、数年かかることが多いです。2期治療のみの場合は、1年半~3年ほどかかるでしょう。

小児矯正を検討されている方は、神戸市中央区「新神戸駅」より徒歩3分にある医療法人アートセンター歯科 新神戸アート歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

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